2011年2月16日水曜日

神族登場で武侠系から脱却? 日本導入が決定した「LEGEND






 シーアンドシーメディアがサービス中のMMORPG「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」(以下CHUSEN)は,11月18日をもってサービス1周年を迎えた。それを記念したというわけではないのだが,ちょうどよいタイミングで次期超大型アップデート「誅仙2」の発表が行われたので,簡単に内容を紹介してみたい。



 さて,誅仙2は大型アップデートとはいうものの,「2」という数字を与えられていることからも分かるように,並の大型アップデートではない。従来の内容を延長していくという方向性ではなく,世界観の根っこの部分からすげ替えるくらいの変更が行われている。だいたいの感触でいうと,従来のCHUSENの世界の横に,もう一つ同程度の世界を作って,それらを丸ごと囲む世界観を作っている感じだ。








 大きな変更点としては,まず,新種族が追加されることになった。これまで人間(仙人)の世界での派閥争いなどがテーマであったわけだが,新たに神族が加わって世界が大きく広がることになる。

 ストーリー的には「実は,緑蘭は神族の血を引いていた」というあたりから話が広がって,古き血脈が蘇るらしい。やたら強引な気はするが,続編モノの設定というのは,えてしてそういうものなので気にしないように。

 思い起こせば飛行や霊獣が追加されたのが「神々の遺産」というアップデートでのことだったわけだが,そのときの「神々」とは,古代の伝説的な仙人ということで,あくまでも人族であることが推定される。誅仙2の設定では,古代に神族と仙族の大規模な戦いがあり,仙族が勝利したことになっている。姿を消したはずの神族が蘇ったのが,誅仙2の世界である。








 神族とはいっても,神そのものではない。中国では「神裔」という表記になっており,神の血を引くとされる種族となる。人間の場合は,主義主張によってできた派閥による分類だったものが,神族の場合は,血族による分類となり,外見が人間ぽいものもいれば,人間ぽくないものもいる。もろに種族が違うという感じである。



 一方,人族に追加される派閥,炎香谷は三大正派の最後の一つにあたるもので,火の魔法を中心としたクラスのようだ。地名由来ということなので,炎華谷あたりに本拠ができるのだろうか?

 これで人間は6派閥,分かりやすくいえば6クラスの職業が揃うことになる。



 神族では,現在2種族が公開されており,さらに4種族追加されて最終的に6種族(6クラス)になる模様。神族の狐族は,これまで弓というものがなかったCHUSENで初の弓系クラスとなる。耳と尻尾を持っているのも特徴だ。巨人族は,一般的な種族より頭二つくらい大きな種族で,斧を操る。














狐族
巨人族



青雲門 ファイター系

天音寺 ヒーラー系

鬼王宗 タンク系

鈴幻衆 アサシン系

黒仙道 マジシャン系

炎香谷 ソーサラー系?



狐族 レンジャー系

巨人族 タンク系?

太昊族 ヒーラー系?

光族 アサシン系?

東国族 変身系?

天華族 バード系?











 つまり,このように各種族で6クラスずつ一通りのクラス群が揃うようになっており,最終的には,人族と神族による2大勢力の戦いへと向かっていくという。中国版の公式サイトを見ると,種族以外に信仰で3勢力に分かれる図式も用意されており,3大宗教戦争といった感じで,複数の切り分けによる大規模対人戦が想定されているようである。

 とはいえ,これまでもストーリー的に正邪の対立の図式はあったものの,パーティ構成などに影響を与えるものではなかったのと同様,人族と神族でパーティを組むことに制限はないとのこと。



 さて,神族の追加によってなにが変わるのだろうか? 身もふたもなくいってしまえば,最大のメリットは,

 「見た目が違う」

という点に尽きるのではないだろうか。個人的には,未発表の新クラスで面白そうなものがあって期待しているのだが,もはや武侠系ではなくなっているという事実が相当に大きな変更点である。純粋な武侠モノから,武侠とは違うファンタジー系のテイストを持ち込み,従来の武侠世界は,むしろその内部の一つと位置付けているところに大きな意味がある。

 神族で始めると,しばらくは武侠系の世界とは無縁である。背景は中南米の古代遺跡を思わせるもので,これはもうCHUSENのシステムを使った別のファンタジー系のMMORPGといっても過言ではない(まあ,ジャングル的な植生に交じって竹が生えていたりするところがご愛敬ではあったりするのだが)。

 実際,誅仙2ではコンテンツ量は2倍以上に増えているとのことで,新しいMMORPGが丸ごと1個合体しているという見方でそう間違いではないだろう。











 武侠でないと売れない中国とは違い,日本では武侠系というと,どうしても好き嫌いの分かれるジャンルとなっている。西洋ファンタジー系がさほど抵抗なく受け入れられているのに対し,武侠系だとやってることに大差はなくても敬遠する人も少なくない。

 CHUSENの基本システムはかなり完成度が高く,サービス初期に不足がちだったコンテンツも充実するようになってきている。法宝などの特徴的な戦闘システムも神族でそのまま適用されるので,神族パートはかなり充実した状態から始まる新規ゲームのような体裁である。

 「わりと面白そうだけど,武侠系は見た目がいま一つ好みではない」と避けていた人がどれくらいいるかは分からないのだが,まさにそういう人のためのアップデートだと思ってもいいだろう。

 

 ちなみに,誅仙2の舞台は小説のストーリーが完結したあとの世界となっている。従来の人界では
引用元:新·天上碑(Tenjouhi) 情報局

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